食物繊維とは

食物繊維とは

食物繊維とは、人間の消化酵素で消化吸収できない繊維の総称です。

 

当然、摂取しても難の栄養も得られずそのまま排泄されるため、昔は何の役にも立たない必要のないものという認識がなされていましたが、その後食物繊維の摂取量と大腸がんの関連性が注目されるようになり、大腸がんだけでなく様々な疾病のリスクを下げていることが明らかになって、人体に重要な役割を果たしている栄養素であるという認識が形成されました。

 

今では、三大栄養素やビタミン・ミネラルなどの必須栄養素と同等かそれ以上に重要なものとして、摂取目安量まで設けられるまでに至っています。

 

食物繊維は前述の通り、人間の消化酵素では消化することができません。それは胃や腸などの消化器を通る過程でカサがほとんど減らないということを意味します。食物繊維を意識して多く取るとお通じの量が明らかに多くなりますが、このことそのものがまず第一のメリットです。

 

便のかさを作り、便秘気味の人でも薬などを使わずにお通じを発生させる手立てとなりますし、お通じの回数が少ない便秘予備軍の人も食物繊維を意識して取ればすぐさま量も回数も戻るのです。正常な周期のお通じは体の健康に大きな役目を果たします。

 

また、消化器内で他の栄養素を吸着したり押し流したりすることで、摂り過ぎの脂質や塩分の消化率を下げるという働きもあります。特に脂質は粘性があるため食物繊維に絡まりやすく、脂の多い食事と十分な食物繊維を同時に摂ると目に見えて脂質の吸収を防いでくれます。

 

しかしこの点は、多少なりとも他の有用な栄養素も押し流してしまうことには注意が必要です。特に貧血の人は食物繊維を摂取しすぎると鉄の吸収率がさがり貧血が悪化するという報告があります。